登録販売者って?
若い頃は健康が取り柄だったのに、年々病院やお薬に頼ることが増えてきました。
『自分の身体やお薬のことを知りたいなあ…。』
そう考え始めたときに出会ったのが「登録販売者」の資格です。
ドラッグストアなどで「登録販売者」の名札をつけている販売員の方を見かけることがあります。
登録販売者は、一般用医薬品(第二類・第三類に限定)の販売を行うための国家資格です。
2009年(H21年)6月に施行された薬事法改正で、一般用医薬品がリスクに応じて第一類から第三類の3つに分類され、このうち第二類と第三類については、薬剤師不在の場合でも登録販売者がいれば販売が可能になりました。
調べてみるとH27年度の登録販売者試験から、実務要件や学歴などの受験要件が撤廃され、誰でも受験できるようになったことがわかりました。
登録販売者試験の概要
試験はマークシート方式の筆記試験のみで実技試験は無し。
5つの試験項目から全120問(240分)が出題され、午前60問(120分)、午後60問(120分)に分けて試験が行われます。
合格するためには、全120問中7割以上を正答すること、かつ、各試験項目毎に各都道府県が定める足切り点をクリアする必要があります。
全国の都道府県で年1回実施されており、勤務地や住所地に関係なく、どの都道府県で受験しても構わないとのこと。
試験日は都道府県毎で異なるので、日程が重なっていなければ複数の都道府県での受験も可能です。
登録販売者試験の勉強方法
わたしの場合、試験対策は少し余裕をもって約6か月前から始めました。
購入した教材は次のとおりです。
- テキスト・・・ユーキャン「登録販売者 速習テキスト&重要過去問題集」
- 問題集・・・薬事日報社「過去問題集 全国10ブロック1200問」
- プラスαの教材・・・ユーキャン「これだけ!一問一答&まとめ」
まずはユーキャンのテキストを流し読み。このテキストは1日毎に単元が分かれていて約1か月間で完読できる構成になっています。
なんとか巻末収録の厳選問題200問までたどり着き、問題を解きながらテキストを見直すうちに、少しずつ内容を理解できるようになりました。
その後、過去問題集1200問を購入して2回解きました。(3回解きたかったのですが時間的に無理でした…。)
ユーキャンの「これだけ!一問一答&まとめ」は持ち運び用に購入。コンパクトサイズなので、お昼休みや移動中に携帯して3回解きました。
以上、6か月間の学習の結果、本試験では自己採点120点中・111点正解、足切り点も無事クリアして最初の受験で合格することができました。
日常生活にも役立つお薬の知識
今のところこの資格を仕事にこそ活かせてはいませんが、日常生活をおくるうえで大切な知識がたくさん含まれていると感じています。
例えば毎日のお通じ。便の大半は水分だそうです。
ちなみに水分の他に含まれているのは、
- 剥がれ落ちた腸壁上皮細胞の残骸 15~20%
- 腸内細菌の死骸 10~15%
- 食物の残りかす 5%
食べ物の残りかすがたった5%というのは驚きですよね。水分補給がいかに大事かに納得!です。
他にも、大人の薬を半分にして子どもに飲ませてはいけないとか、漢方だから効き目がやさしいとは限らない、など、ありがちな危険な誤解についても学ぶことができました。
登録販売者試験 おすすめです!
近年、ニーズの高まりもあって、登録販売者試験の受験者数は増加しつつあるそうです。
すぐに就職や転職を考えていなくても、自身の身体やお薬のことを知っておいて損は無いと思います。
知りたい!関心がある!というだけで、今日から学習を始める十分な理由になります。それに、始めるのも止めるのも自分の自由!気負わず気軽にスタートできるのが自学の良いところですね。
お買い物のついでに本屋さんによって、登録販売者試験の教材を手にとってみるのはいかがでしょうか。