日本人は腰痛になりやすい!?
日本人は腰痛になりやすいってご存じでしたか?
腰の周辺を支える筋肉が外国の方に比べて細いことが影響しているそうです。
腰痛に悩まされている日本人は1,000万~3,000万人程だそうですが、わたしもそのうちの一人です。
椎間板ヘルニアを発症
若い頃から腰痛持ちではありましたが、しばらくすると良くなるのであまり深刻に考えていませんでした。
ところが40代後半のあるお正月、突然これまで体験したことがないような激痛が腰から下肢に走り、休み明けに整形外科に駆け込むことになりました。
診察の結果、椎間板ヘルニアと診断を受けました。
椎間板ヘルニアの症状は?
症状は個人差があると思いますが、わたしは腰痛よりも坐骨神経痛の症状に苦しめられました。
常に脚の付け根から下肢に向かって引っ張られるような痛みがあり、眠れない夜がしばらく続きました。
また、足が地面に触れるたびに電気が走るような痛みを感じて、歩行にも支障がでました。
整形外科で飲み薬(痛み止めや筋肉の緊張をほぐす薬など)と湿布薬を処方してもらいましたが、ほとんど効果はありませんでした。
リハビリ通院開始
お正月明けの整形外科は患者さんで溢れかえっていて、膝や首、腰の痛みに苦しむひとが多いことに驚かされました。
幸い手術は必要なく、リハビリ通院で治療することになりましたが、下肢の痛みのせいで病院に通うのは本当に大変でした。
リハビリ科では、腰を温めてもらったり牽引してもらったりした後、マッサージ治療を受けました。
下肢の麻痺でセルフリハビリ開始
数週間リハビリ通院を続けてようやく激痛が和らいでくると、今度は片足が麻痺して力が入らなくなりました。
歩けないのでリハビリにも通えなくなり、仕方なく通院を諦めて、自宅でセルフリハビリを始めることにしました。
セルフリハビリと言っても、ぬるめのお風呂に浸かりながら膝裏伸ばしや下肢のマッサージを行うというものです。
これを約2か月続けて、ようやく元通り歩けるようになりました。
椎間板ヘルニアは治るのか?
診断を受けた当初は『何が何でも完治するぞ!』と意気込んでいたのですが、セルフリハビリを続けるうちに椎間板ヘルニアを完治させることの難しさが少しずつ分かってきました。
なぜなら、疾患の原因がライフスタイルに関係する場合、これらを完全に排除するのが難しいからです。
例えば、仕事や家事。中腰や前屈み、座りっぱなしや立ちっぱなしの姿勢、それに重い物を運ぶ作業なども腰にとっては大きな負担です。でも、腰に良くないと分かっていても、簡単には改善できないのが実情です。
それに、若い頃ならともかく、長い年月をかけて歪んだ身体を正常な状態に戻すのは容易なことではありません。
徐々に、『痛みの再発を予防しながら普通の生活を送れるようになる』ことが治療の妥協点だと自分なりに考えるようになりました。
腰痛に負けない身体づくり
病院のリハビリ担当者に教えてもらったのが、『スクワットで医者いらず』という言葉です。
『あの痛み二度と味わいたくない!』その一心で、麻痺が治まってからはこのスクワットを始めました。とはいえ、運動は苦手なので、欲張らずに1日30回と決めて行っています。
たった30回ですが、なんとか再発を防ぐことができています。
でも油断は禁物。ちょっと無理をすると感じる腰の重だるさが、完治の難しさを教えてくれます。
一生自分の足で歩くのが人生の目標のひとつです。腰痛に負けない身体づくり、日々心掛けていきたいと思います。